折れない心 ーrescue J guy's blogー

元航空自衛隊のRESCUEパイロットが自分のやりたいこと、自分が何ができるかを発見できるようになる、折れない心(レジリエンス)について4つの原則を中心にお話ししてます。また、航空関連ニュースに対しての個人的な感想や意見もアップしています。

折れない心を身につける 社会編 その③ 東日本大震災の救助活動で感じた社会の大事さ

元空自レスキューパイロットが折れない心を伝えています。

 

先日、ロシアで投稿された動画が面白かったので、まずは共有します。

最近、わざと題名に誤字をつけて配信するのが主流なのでしょうか?

私の場合は、本当の誤字なので気付いた方はどんどんメッセージで指摘してください!

news.biglobe.ne.jp

 

 

ヘリコプターが道に迷うなんてありうるの?

そもそも、ロシアのパイロットって腕が悪いのでは?

 

なんて思いますよね。

 

少しこの記事をパイロット的に考えてみると、このパイロットは普段は何事もなくフライトして目的地まで行き着くことができていたと思います。

 

今回の動画を見る限り、視界が限定されていますよね。

 

ですので、普段見えている目標がわからず、どっちの方向に目的地があるかわからなくなったのでしょう。

 

日本人に言わせると、お粗末な飛行準備、と一蹴されてしまうことでも私はあえて取り上げてみたいと思い、ブログにまとめてみました。

 

空に道がある

空にも道があるんです!

見えませんか、あの辺に交差点があって・・・・

 

すみません、目にはみえません。

 

でも、最近はこれをみながら操縦できるんですね。

 

コックピットの計器盤には、iPad並みの高性能はディスプレイが装備されていて、地図情報に合わせて、航空路を表示できるんですね。

 

この航空路は、主に旅客機などが空港から空港に行くときに使います。

 

ヘリコプターの特徴

ヘリコプターは元々、飛行場のないところで運用されることが多いので、航空路などのように定められた道を飛行することもありませんでした。

 

性能自体も良くなかったので、低い高度で遅い速度で飛ぶものでした。

 

近年、ヘリコプター用の航空路を整備する検討もあったようですが、未だ整備されていません。あると便利なんですが。

 

ヘリコプターパイロット(ヘリパイ)の特徴

ということで、ヘリパイは道無き道を行く人種です。

 

自分の行く道は自分で決めるんだ!

 

というか、自分で決めないと進めないと言った方がいいかもしれません。

 

そして普段はあまり高いところは飛ばないので、たまに高いところを飛ぶと楽しかったり、怖かったりする人たちです。

 

ちなみに、私は高所恐怖症です・・・

 各自衛隊ヘリコプターパイロットの面白い特徴とは

ひとえにヘリコプターパイロットと言っても、働くフィールドが違うのでそれぞれ特徴があります。

 

私の知っている範囲でその特徴を紹介します。(全くの私見です)

陸上自衛隊ヘリパイ

陸上自衛隊のヘリコプターは、あくまでも普通科(歩兵)を運ぶものであったり、地上戦等の支援をするものです。

 

ですので、その活動は地面とともにあり!です。

 

ですから、演習場に着陸したら敵に見つからないように偽装網で機体をおおいます。

 

そのためには、穴も掘ります。(空自パイロットは真似できません!)

 

昔は、道路を見ながら飛ぶのが主だったそうですが、最近は航法機材が良くなってきたので、少し変わってきているはずです。

海上自衛隊ヘリパイ

海上自衛隊のヘリパイは、主たる任務が敵の潜水艦を見つけるのが任務です。

 

他にも、救難(これは廃止になる見込み)や輸送などがありますが、主なフィールドは洋上なので地図を見て飛行することは少ないです。

 

昔、海上自衛隊の救難部隊を研修したときに驚いたのが、コックピットに携帯カーナビ「ゴリラ」が搭載されていたことです!!!

 

正直、あれば便利なので羨ましかったです。(我々は諸事情により積んでませんでした)

 

どうして搭載しているんですか?と質問した答えが、

 

「えっ?これがなくて陸上部をどうやって飛ぶの?」

 

と、質問返しされちゃいました。

 

うーん、異文化コミュニケーションは大事です。

 

航空自衛隊ヘリパイ

航空自衛隊のヘリパイは、元々が飛行機で訓練を受けたのちにヘリコプターの訓練を受けるので、他自衛隊のヘリパイよりもいろんな意味で別格です。

 

しかも、航空自衛隊が根本的に他の自衛隊と違うのは、

 

「主たる兵器が航空機」

 

ということで、航空機を扱うパイロットが主として戦う組織なんですね。

 

陸上、海上自衛隊パイロットにから羨ましがられるのはこの点です。

 

彼らは、主たる任務を支える立場、航空自衛隊は航空部隊が主。

 

ということで、戦闘機に乗ったことがあるヘリパイもいるので、その点が他の自衛隊ヘリパイと経験値が違います。

 

道路地図がないと仕事ができない!

道路地図ないと仕事ができない人がいます。それが、救難ヘリコプターパイロットです。

 

でも、いつもは必要と言うわけではないんですよ。

 

必要なのは、土地勘のないところを準備もなく飛ぶときです。

 

それは、災害派遣任務の時に一番感じます。

 

航空自衛隊パイロットは普段どんな地図を使っているの?と言う疑問にお答えします。

航空図とは?

これが一般の図書として買える、日本航空機操縦士協会発行の区分航空図です。

東日本大地震の時は、ヘルメットだけ持って救助現場にいったので、こういった便利なものは持たずに飛んでいました。

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ちなみに、北海道はでっかいので一枚です。(それでもはみ出てる・・・)

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それでは、航空自衛隊で使っている地図は?と言うと、ニュース記事で地図を持った写真があったので、記事ごと紹介します。

www.sankei.com

上のリンクを開くと、一番初めに出てくる写真で女性が手に持っているのが航空自衛隊で使用している航空図です。

 

記事で読んでもらえばわかるのですが、この女性は元々はパイロットになる道を歩んでいたのですが、訓練中に航法士(ナビゲーター)になることを決め、今でも現役で空を飛んでいます。

 

私の1期後輩になり、航空自衛隊の航空学生 女性1期生です。私の代までは男性だけでしたが、この時期から女性にパイロット職の門戸が開かれました。

 

航空自衛隊は、その活動エリアが世界中なので、その活動エリアにあった場所の地図を入手して飛行します。

 

戦闘機パイロット

活動エリアの主たるところが洋上になります。

 

国土の遠いところで戦いますので当然です。

 

普段の訓練エリアもほぼ洋上部ですね。

 

ですので、普段は地図を見ながら飛ぶことは少ない職種です。

 

輸送機パイロット

主たる任務が国内の輸送になるので、旅客機と同じように航空路と呼ばれる定められた道を飛ぶことが主となります。

 

海外運航するときも同様です。

 

ただ、輸送任務も特殊なものになると、ある地域に空中投下したり、陸上自衛隊空挺部隊を展開させることがあるので、普段から地図を使用した航法を訓練しています。

 

たまに、低高度を飛行している輸送機とすれ違ったりしていました。

 

救難機パイロット

 

主たる任務が戦闘機パイロットの救助ですので、洋上を飛ぶときはあまり地図は使わないです。が、陸上部、特に山中での任務も想定されているので地図は必需品です。

 

捜索機は、ジェット機なので航空路も問題なく飛びますし、山の中も飛ぶので使う地図は沢山あります。

 

救助機のヘリコプターは、航空路はなんとか飛べるくらいの能力なので、一応地図は持ちますが、メインとなるのは山の地図など細かいモノがわかるものです。

 

私は、一度だけ海外での訓練があったので地図を探したのですが、とうとう見つからずに米軍が発行している1/50万の地図をコピーして持っていった記憶があります。

 

でも、地図はあっても役に立たなかったことがあったのです。

 

それが東日本大震災で患者空輸任務を受けたときでした。

 

道路地図があっても仕事ができなかった・・・・

東日本大震災の任務に就いたときは、実は前述した海外での訓練に出発する直前だったんです。

 

なので、必要な装具などで事前に運べるものは、ヘリコプターに搭載して海上自衛隊輸送艦ですでにインドネシアに向かって航海中でした。

 

地図はもちろん持っていませんでしたが、持っていたのは夏用飛行服と個人のヘルメットのみでした。

 

そんな中、数名の国外訓練要員と共に、出発予定だった愛知県の小牧基地から茨城県百里基地に輸送機で運ばれていきました。

 

到着するとすでに全国の救難部隊が百里基地集結し、救助活動をひっきりなしに行なっていました。

 

彼らも、必要な地図を持っていなかったので百里救難隊にあるものを使用していたと思います。我々が到着したときは、使えそうな地図は1/100万しかありませんでした。

 

この地図、主に航空路を飛ぶときに使うものなので、地形は大まかな都市名と山や湖しかわからないものです。

 

ないものはないので、それで代用して飛行しました。でも、安心していたのは、大体の救助機にはその活動エリアで使える道路地図を搭載しているのです。

 

私も救難部隊にいたときは、常に最新の道路地図を搭載できるように、少ない予算をやりくりしていたものです。

 

厳しい任務でしたが、緊急時に落ち着いて行動できるように訓練されているので、淡々と飛行していました。

ある命令が来る前までは・・・・・

 

緊急患者空輸

私が機長で飛行していた時のフライトで石巻あたりを飛んでいた時です。

 

ある学校におられた年配者や病院へ行く必要のある人を赤十字病院まで搬送した後、百里救難隊から無線通信が入りました。(実際は、通信量が膨大で自分達のコールサインを聞き逃さないようにするのが苦労しました。)


その通信内容とは、ある病院にいる患者を違う病院まで搬送することでした。

みなさん想像してください。いきなり、土地勘のないところで病院名を言われてもどこにあるかわかりませんよね?

 

そこで活躍するのが、道路地図なんです。命令する方は、情報元からその場所を詳しく聞きます。わからない場合は、インターネットで調べます。

その後、その場所を道路地図の何ページのどの辺りにあることを調べて、その情報を航空機に無線で連絡したりします。

 

同じ道路地図であることが大前提ですが、大手の○○リンを使用していることが多いです。

 

気の利いた人なら、ネット地図から緯度経度を調べて、道路地図情報と合わせて教えてくれます。そうすることによって、機体のコンピューターにその場所を入力すれば、大まかな位置まではナビゲートしてくれるからです。

 

話が脱線しますが、この機体のコンピューターにはGPSが連接されているのが最近では当たり前でしたが、未だに搭載していない機体もありました。

 

話を元に戻します。それらの情報を元に、知らない土地でも病院などを特定して現場に向かうのですが、この時ばかりは途方にくれました。

 

何故ならば・・・・

津波で家屋と道路がよくわからなくなっていて、道路地図と地形を照合できない・・・

からでした。

 

経験豊富なメンバーでもあるものがなくなっていたら、どこが病院なのかわからないのです。

 

近くにあるのはわかるのに、特定できない!焦りましたが、ある方法を思いつきました。

 

そうです、冒頭で紹介したロシアのヘリがやった地元の人に道を聞くことです

 

でも、着陸はできません。地上に被害を与えてしまう可能性がある状態だったので、ホイスト(救助するのに使用するウィンチ)で救難員を地上に降ろして、近くにいた住人に道を聞いて行くように指示しました。

 

降りていった救難員は、住民と接触してある方向を指差していましたので、概ねの場所を入手したようでした。

 

救難員をヘリコプターに収容し、聞いた場所にある病院に向かい、無事病院を発見するに至ったのです。

 

社会があることの意味

前置きがだいぶ長くなりました。

 

今回の体験から色々な教訓を得たんですが、社会という切り口で考えてみました。

 

二つあります。

 

一つ目の意味

社会という集団がないとある個人や場所の位置を表現(特定)することができない。

 

ある個人を紹介するときに、あなたならどのように紹介しますか?年齢、性別、身長、体重はわかりますよね。

 

その人、どこに住んでいますか?

 山?海? 北の方向に行って2つ山を越えたところの麓?

 

どこで仕事していますか?

 あそこのビルがいっぱいあるところの、中くらいの大きさのところ?

 

何かしら比較したりしないと説明がつかないですよね。

 

なので、人が集団で生きて行く上では、この社会という仕組みがないと不便というか生きていけないんですね。

 

この話をすると私は無人島で一人で生きている、という方もいるかもしれません。

 

よく考えてみてください、その島、どこの国の島ですか?隣国の島に勝手に住み着いていたのが見つかったら、自由の保障なんてないですよね。

 

日本という社会の中で、一人で生きている感じを味わっているだけなんですね。

 

社会とは、我々の生活そのものであるということが言えます。

 

ですので、この自分の居場所である社会、居心地が良い社会の方がいいですよね。

 

狭い範囲で表現すると、コミュニティーとも言います。

 

自分を表現するための社会、それは一つではないはずです。

 

ぜひ、居心地の良い自分の居場所を見つけてみてください。

 

二つ目の意味

自分が行きたいところがわからなければ、人に聞けばいいということ。

 

今回、石巻での患者空輸で病院の場所がわからず、人に聞くことをしなかったら病院の場所は最後までわからなかったです。

 

でも、それを知っている人に聞くことさえできれば、自分の進む方向がわかるのですね。

 

これを普段の生活でもぜひやってください。

 

仕事で悩み、自分ではなかなか答えが出ない。

 

そんなときに、誰かを頼って質問してみると、ものの数分で解決することも多くないですか?

 

聞きにくい職場環境であったり、前に上司に質問したら自分で考えろと怒られたり。

 

なかなか難しいのも事実です。

 

聞き方を工夫することは必要です。

 

自分が上司になったときに、後輩にこう聞かれたらいいなー、というようなイメージです。

 

先輩上司にうまく聞く方法は、また別の機会に書きます。

 

まとめ

折れない心の4つの原則 社会性

 

自分たちは、社会的な生き物であることを再認識して、その社会が良くないと幸せに行きて行くことができないのですね。

 

また、社会を会えなくても自分が気持ちよく行きられる社会を作ってもいいと思います。これは、国会議員になって国をよくするという大きなことから、地域のお茶会を開催して日頃の情報交換などする、という身近なことでもいいです。

 

会社勤めで時間がない人でも、朝活で違う会社の人と繋がってみたり、公務員でも地域の行事に参加してみる。そんなことでいいのです。

 

その繋がりが、自分の心が折れそうになったときに、支えとなってくれるのです。

 

どんな社会が自分に合っているかはわかりません。まずは、色々と行動してみて、自分に合った社会を見つけて行きましょう。

折れない心を身につける 心理編 その③ 

元レスキューパイロットが折れない心に身につけ方を伝えています。

 

 

心理編もようやく3回目になりました。

昨日投稿した 

  ↓↓↓ 

rescuej.hatenablog.com

 このブログを始めてから一番長いブログだったんですよ。

1000文字書くのに1時間として、約5時間の文筆業でしたが、ほぼ記憶にあることなのでなんとか書ききりました。

 

心理のおさらい

このブログでお伝えしている心理の中身ですが、前回の中身をおさらいすると、

 

1 気づき

2 適応

3 決断

4 積極的思考

 

以上の4つのカテゴリーに分けて説明しました。

覚える必要はありませんので安心してください。

今日は、その中の 1 気づき について掘り下げていきましょう。

 

気づきとは

気づきとは、気づくことです。

何を当たり前のことを言っているの?なんて思いますよね。

でも、この気づきというのが一番厄介なパートなんです。

気づきが厄介な理由

先日、折れない心コーチングのクライアントさんとお食事をしながら話を聞いていました。


職場の同僚の先輩方とのコミュニケーションが上手くいっておらず、ストレスが溜まっている模様でした。(こんな方は私の守備範囲ど真ん中です)

よくよく聞くと、先輩方はクライアントさんの改善すべき点をなんとか伝えようとしているのがわかりましたが、当のクライアントさんはその事実を素直に受け取らないんですねー

なぜそうなるかというと、

 先輩方はこうあるべきではないの?

という考えを持っているのです。

 

クライアントさんに、こう聞きました。
「先輩方が、○○さんの思うようなことをしてくれるようになったら、この問題は解決する?」

そう聞くと、回答は「そういうことではなくて・・・・」と返ってきました。

クライアントさんは、自分自身がどうして先輩方のご指導を理解できないかを明確に説明できない状態になっていたのです。

でも、これが厄介なのが

先輩の指導=自分のことを理解してくれない=諦め
 (事実)      (捉え方)     (感情)

 

全てがイコールで繋がっているので、

先輩の指導=諦め

(事実) (感情)

このように、ある事実が自分の感情に直結してしまってました。

 

気づくためには

どうすれば、この連鎖を止められるのか?

 

それは、

事実 → 捉え方 → 感情

このように、イコールで結ばないで、一つ一つ分解して理解することが大事です。

 

この場合、事実は ”先輩が自分の指導をした” ですね。


これに対して、どう捉えるか。そしてその結果どのような感情になるか。

 

捉え方をいろいろ変えてみてください。

 

例えば、

・自分が気づかないところを指導してくれた 

    → ありがたいという感情

・自分だってできていないくせに他人に指導できるの?

    → ムカつく

・その指導は、理論的ではない

    → 反論、反抗

 

などなど、どう捉えるかで感情の出方が変わってくるんです。

実は、このお話自分のことだったんですよ。

自分の考えをで先輩に反論することが正しいと思っていましたし、先輩は後輩を導く責任があると思っていました。

だから、はっきりしない指導や、反論(反抗)への回答がぼやけていると、

→ムカつく

となっていました。


今でも覚えていますが、先輩に

「じゃー、お前はどうしたらいいと思うの?」

と聞かれました。その時の私の回答は、

「そんなの、先輩が考えるべきでしょ!」

です。

当時私の先輩は大変でしたね😅


自分でもどうしていいのかわからないのに、先輩には食ってかかり、良い回答を得られないとムカつく。

こんなことを繰り返していると、どんどんストレスが溜まっていくんですよね。

 

事実と捉え方を分離する方法

これは、簡単ですが一人でやるのは難しいです。

なぜかと言うと、人は他人の事が良くわかっても、自分のことをよく理解できない、からです。

大企業の社長でも自社の運営にコンサルを入れるのも、こういった理由です。
また、コーチやメンターが必要な理由も同じです。

他人の力を借りて自分の考え方を理解する。

この作業を繰り返すしかないです。

ですので、職場ではよきメンターを見つけ、時々話を聞いてもらいながら自分の思考を整理するのが、手っ取り早いですね。

それが職場で望めないときは、外部のコミュニティーでメンターを見つけるかコーチを見つけてみてください。


折れない心 竹志塾では、一般の方向けにこの捉え方に関しての気づきセミナーを開催しています。

現在は名古屋のみの開催ですが、リクエストの応じて出張します。

セミナー情報をリンクさせますので、興味がありましたら質問などをしてください。

パイロット教育の危機管理の原点|「折れない心」|

 

 

折れない心 番外編 パイロットとお伊勢さん

今日は、航空自衛隊でのレスキュー任務での体験談をみなさんにお伝えしていきたいと思います。

 

 

航空自衛隊のレスキューパイロット

 

災害救助現場で活躍するヘリコプターを見たことがある人が多くいるかと思います。

特に、東日本大震災では救助現場が広範囲であったため、多数のヘリコプターが現場で救助任務を行なっていましたね。

私も、現場で飛んでいたパイロットの一人でした。

 

最大規模の救助活動

 

地震発生後、救助現場の前線基地についた時には見たこともない数の救助ヘリコプターが集結しており、降りてくるヘリコプターとこれから任務に向かうヘリコプターとが駐機場で入り乱れていました。

通常では、一つの救難部隊には3機程度のヘリコプターが配置されているのですが、その時には10機程度のヘリコプターが所狭しと全国から集結していました。

活動拠点が3箇所ありましたので、救助現場に投入されたヘリコプターはそれ以上あったはずです。記録を見れば正確なことがわかるんですが、退役したので情報を見ることはできません。



救助ヘリコプターは大災害のために存在している?



航空自衛隊のルーツ


実は、航空自衛隊の救助ヘリコプターが本来、何のために国費を投入して導入されているかを正確に知らない人が多いのです。

でも、この”正確”というのは語弊があるかもしれないので補足します。

航空自衛隊は戦後に生まれた新しい組織です。

そもそも、空軍自体が技術革新により生まれた航空機を主とした集団なので、陸軍や海軍などよりも歴史が浅いのは当たり前ですね。

そこで、戦後に防衛力を再整備することになった日本は、必然的にアメリカ軍の指導のもと、組織と兵器を揃えていきました。

そんな中、戦前は組織されていなかった常駐する特殊部隊が編成されたのです。

それが、脱出した戦闘機パイロットや不時着した航空機乗員を救助するための救難隊でした。

なぜ救難隊が必要なの?

何となくはわかっていると思いますが、説明させてください。

みなさん、想像して見てください。

 ・自動車に乗る時に、保険に入っていない状態だった・・・・

 ・交通事故に遭ってしまった時、救急車がなかったら・・・・

どうです、不安じゃないですか?

自分の母親が事故にあって、助からなかったら明日から新しいお母さんがどこからかやってくるのでしょうか?

そんなわけないですよね。

このことを、そのまま戦闘機パイロットに置き換えてみてください。

 ・敵と戦って被弾した時、脱出しても助けに来る人がいない状態・・・・

 ・海に脱出した時に、味方の軍艦が来る前に敵の軍艦がきて捕虜になるかも・・・

こんな状態だと、だれも戦闘機パイロットとして安心して任務につけないですよ!

そう、戦闘機パイロットのための保険みたいなものなんですね。

この保険が何で重要かというと、

失ったパイロットはすぐには補充できない

ということなんですね〜

航空自衛隊を自己都合で去っておきながらですが、一人前のパイロットを育てるには時間とお金がすごくかかるんですよ。

だから、そんな貴重な人材を使い捨てしないための保険的な存在です。

もちろん、救助が必要な時には必ず助けますよ!

他の機関の航空機が事故にあった時

もちろん、救助に行きます。

が、細かいことを言うと若干の手続き上の扱いが違うのですが・・・
お役所ですからね〜簡単には救助にいけないんです。

それで、自衛隊で救助部隊を専門で持っているのが航空自衛隊のみなんです。
海上自衛隊は救助専門部隊を廃止を決定。徐々に救助部隊を違う部隊に変更中)

陸上自衛隊は専門部隊はありません。

テクニカルな用語では、専任部隊と呼びます。

救助部隊を持たない陸上自衛隊ですが、何か事故が起きれば保有する航空機や車両などを使用して捜索・救助をするんですよ。

でも、見つからない・・・・・・
見つけても救助できない・・・・・

そんな時に、陸上自衛隊を助けるのが航空自衛隊の救難部隊なんです!!

で、私も実際に救助に行ったことがあります。

ようやく題名のお話に近づいてきました。



救助任務達成率100パーセントの実績

ここで振り返ると、私が機長として飛んでいた時に捜索救助の任務では100パーセント任務達成をしていました。

これは、自分の腕がすごいとかではなく、ある意味

運です!

でも、運がいいんですよ、私。

正直、捜索して発見しても、すでに意識不明状態であったりすることが多いのが救助現場です。

そんな中、私は元気なうちに救助しかしたことがないんです。

ある占い師さんに言われたのが、
「母親の愛情をたくさんもらって育てられたので、母親からもらった運気が半端なく強いですよ。仮に、あなたの乗っているヘリコプターが墜落しても、あなたは助かります。」
とまで言わせしめた、この強運です。

今だから余計に、そう振り返ることができます。

お母さん、立派に育ててくれてありがとうございます。

 

最強の運気を手にした結果

そんな私でしたが、1等空尉の機長だった時の話です。

やる気と負けん気だけで、大先輩に食ってかかっていたこの時期に、陸上自衛隊明野飛行場に所属する、ヘリコプターが行方不明になったと言う情報が入ってきました。

そのヘリがこれです。

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浜松救難隊の出番

行方不明現場に一番近い場所にあったのが、当時私が所属していた浜松救難隊でした。

情報が入った時のことを今でも覚えていますが、驚くほど落ち着いていました。

と言うのも、情報だけは行って出動しないことの方が多かったので、とりあえず準備だけしようと思っていたんですね。

一つ下の後輩と話して、うちらで行こうか?と勝手に任務アサインボードに自分達の名前を貼り付けて、航空機の準備と自分達の装具の準備を始めました。

行方不明現場が陸上部だと聞いたので、燃料を満載にしてくれと指示。
これは、過去の経験から遭難者の発見に時間がかかるので、より長い間捜索できるように配慮したものです。

準備をしている間に、先行して捜索機のMU-2Aが離陸し、その後自分達も離陸しました。



機長としては初任務

 

実は、航空機の乗員を探す任務を機長として飛ぶのは初めてでした!

飛んでから結構緊張したのを覚えています。

その緊張感を飛んでるクルーに伝わらないように、現場に向かうまでずーっと喋っていました。

そんな中、色々な情報が無線を通じて伝わってきました。

現場付近に向かう他の救難隊の情報、現場で飛行している陸上自衛隊の情報、先行して捜索し始めたMU-2Aからの情報。

色々な情報が飛び交っていましたが、まずは現場に間違いなく到着することに専念して、副操縦士の後輩にナビをしっかりやってもらいました。
(優秀な後輩でよかったです🙂)

新たな命令

当初は、無線通信が途絶したあたりを捜索するように指示されていたのですが、その現場まであと5分ほどのところを飛んでいた時に、新たな捜索エリアを指示する無線連絡を受けました。

この指示、実は命令なんです。

訓練では、自分の勝手な判断でその指示を逸脱してはいけないんですよね。

機長への昇格訓練では、よく大先輩にこのことで怒られていました。

なので、本当はその指示を受けたらすぐに従う、または自分達はこうしたい!と言うお伺いを立てて許可をもらわないといけないんです。

それが、自衛隊の組織の在り方なんですね。

 

何かの力が・・・

命令を受けて、後輩に新たな場所を確認させたら左旋回をして南に行かなくてはいけない場所でした。

 

なので、レフトターン と言いつつ操縦桿を左に倒したのですが・・・・

いや待て、一度行方不明ポイントに行ってから向かおう、と思って右旋回して元の目的地に向かいました。

行方不明ポイントまでは5kmほどだったので、あと数分。

後で、指示に従わなかったとか何とか言われても言い訳できる距離感だと判断しました。

そして、行方不明ポイントに到着。

自分は右側の席だったので、見えやすいように右旋回を開始しました。

 

何か白いものを振っている人がいます

右側の捜索席に座っていた、救難員(私が一番信頼している人)がそんなことを言ったんです。

えっ?

そんなにすぐに見つかるわけないよね〜、って思い、一応確認しようか〜と言いながら目視できる高度まで降りて行きました。

その時思っていたのは、
「こんな山奥で飛行機が珍しくて旗でも振っているのかな?」
でした。

そんなことを思っていたところ、先ほどの救難員が、
「あれ、迷彩じゃないですか?」
と言い始めたので、まさか!?と思い始めました。(ここまで30秒ほどのやりとり)

さらに確認するため旋回をしていると、
「間違いないです、陸上自衛官です」
と救難員が言ったのと同時に、私も目視で確認しました。

間違いない、陸上自衛官

でも、墜落した(かもしれない)ヘリコプターがどこにもない?

そんなことを考えながら、救出プランをその場で考え指示していきます。

その後の救助は・・・・・

この話は、また後日!



救助終了後にわかった驚愕の事実!!

いきなり時間を飛ばして、救助後に飛んだクルーと反省会をしました。

その時、私は個人的に携帯型のGPS(同期生のパイロットが商社経由で発注してくれていたもの)を携行していたので、正確な発見位置を知るために、飛行経路データーをパソコンにダウンロードし地図上に表示させました。
(今では個人の機器を職場に持ち込めないのですが、当時はそこまで厳しくなかった)

正確な救出場所は、そのデーターから読み取ることができましたが、よくよく見ると・・・

あっ!伊勢神宮の真上を飛んじゃっていた・・・

規則とか法律で飛んではいけないとは定められていないのですが、多くのパイロットが配慮している場所です。

ヤッチマッター、と思ったのですがよくよく見ると、

お伊勢さんの上を飛行したのちに、あの新たな命令を受領していたんです。

なぜ、それがわかるかというと、飛行航跡が伊勢さんを通過したのち、一度左に曲がった後に、再度右に旋回して元の経路に戻っていたからなんです!!

これを見て、

神様が導いてくれたんだ

と思いました。というより、確信しました。

あの時、何気なく思ったことは、神様の思し召し。

でも、その偶然は必然だったと思います。

一応確認しようと思った行方不明ポイントでしたが、その時に一緒に飛んでいたクルーが前向きに行動していたので、この結果に結びついたのだと思います。

機長として一応確認したい、という考えに対して

後輩は、最後まで地図を確認しながら正確にナビゲートしてくれた。
救難員は、どこで遭難したかもわからないので常に捜索をしてくれていた。

この2人の前向きな行動がなければ、発見できていなかったです。

でも、やはり一番大きかったのは、一度命令に従い旋回したのを思い直した、あの感覚。

これは、誰にも信じてもらえないかもしれませんが、神がかっていたんですよ。

陸上部の捜索訓練をやる時にさえ、捜索開始してすぐに発見することなんてないですから。

それが、初めての任務で達成できたんです。

神がかってました。

あの時のみなの行動が、全て一つのゴールに向かって動いていました。

 

日本の力

誕生日

最近、自己紹介で自分の誕生日の話をよくします。


建国記念日

それが、私の誕生日です。

そして続けて質問するんです。

日本は、建国何年ですか知っていますか?


紀元前660年

これは、救難部隊で親友だったフライトエンジニアがよく言っていたのですが、

皇紀2677年

これが、日本の建国以来、脈々と気づいていきた歴史なんですね。

それは、ご先祖様の力はすごいですよ。

その辺の国とは比べ物にならない、そんな国が私たちの日本。

そんな私たちの国「日本」を子供達やその子孫のために守っていく。

そのために、私は国防ではない、新たな道を進み始めました。


レジリエンス

折れない心を持つ、その手法である前向きな思考や捉え方。

この能力があれば、皆が幸せをより感じながら生きられる。

そして、戦争や大災害が起きた時にも、その能力を活かして困難、逆境を乗り越え、さらに成長する。

そんな国、日本のために自分ができることは小さきことかもしれません。

Baby-step 一段づつ階段を登るように、前進していこうと思います。

【4名限定】第4回 《折れない心》セミナー 名古屋(栄) 平成29年開塾 第4回 事前イベント

折れない心を身につける 心理編 その②

航空自衛隊のレスキューパイロットが折れない心を伝えています。

 

 

 

空飛ぶ女性

飛ぶ女性は綺麗!

高梨沙羅選手といえば、最近キレキレメイクが有名ですね!

 

何気なく朝のワイドショーの時間帯に家にいることが増えて、こういった情報も分館になってきました。

 

メイクがキレキレで綺麗になったんですねー

 

っていうことを今回言いたいわけではありません。

 

でも、女性はすごいですよね。このメイクの技術は尊敬します。

 

気持ちの切り替え

高梨沙羅さんのコーチが言っていたのですが、メイクをするようになってから

 

気持ちの切り替えがうまくなった、そうです。

 

メイクをして、外見も変えることにより戦うモードに入るそうです。

 

記事で高梨さんの過去を振り返って見ると、史上最年少優勝から始まり、デビューから3年ほどで日本人選手(男含む)の連勝記録を塗り替えてきました。

 

しかしながら、前回の冬季オリンピックではまさかのメダル圏外。

 

本人も相当悔しかったのではないかと思います。

 

 

結果を出し続けることは困難

 

小学校での快進撃

 

自分の話で恐縮ですが、私、小学5年生の時の時に卓球を初めて、6年生の大会で個人優勝(市内トーナメント)、団体も優勝するような卓球少年団の団長でした。

 

正直、上り調子だったので中学校に上がってもすぐにレギュラーでした。

 

が、そこからが全然勝てなくなりました。

 

勝てなくなった理由は、

 

精神的な成長がなかったから!

 

自分より、強くて目標となるような先輩がいない。

 

つまり、成長することへの材料がない。

 

同じ少年団で他の中学校に別れた同級生は、強い先輩がいて部員も多くいたので、小学校の時は勝ったり負けたりしていたのが、中学校では勝てなくなりました。

 

しまいには、自分よりも技術的にも劣るような選手にも負けるような始末。

 

心理、精神の指導って

 

自分でも精神的に弱くなっているのはわかりましたが、そこに対して有効な指導をしてくれる人が見つからなかったです。

 

何かの本で読んだ、鏡の自分に向かって自己暗示する方法などを見よう見まねでやってみましたが、効果もなく、どうしたら良いかわかりませんでした。

 

最近、本屋に行くとスポーツ指導のプロでない人が、ある大学で指導し始めて成果を出したりする、という本が多く売られているのをみたことありますか?

 

人間誰しも、自分のことを自分自身で強くできるには限界があります。

 

ある程度のレベルに行くと他人の力が必ず必要となるんですね。

 

だから、プロスポーツには必ずコーチがいたり、個人的にトレーナーをつけている人がいるんです。

 

一般の人にもコーチをつける人

 

この流れが10数年前から当たり前になりつつあります。

 

コーチングという言葉聞いたことある人もいると思います。

 

最近、政府指導で始まった事業もあります。

 

女性社員の活躍推進をするためのメンター制度です。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000106269.pdf

 

メンターとメンティーとの関係がここには書かれています。

 

少し違うかもしれませんが一言で言うと、部活の先輩後輩みたいなものです。

 

先輩は新入部員の世話をしますよね?

 

それを、一般の会社でもやっていきましょう、と言うもの(だと思います。)

 

メンターとコーチの違い

メンター = 導いいてくれる人

コーチ  = 自分が持っている力を引き出してくれる人

 

結果的に、両方とも個人が成長して行く手助けをして行くことになります。

 

手法が違うので、どちらがいいかをここでは述べることはしません。

 

ただ、昨年からのレジリエンス講師仲間の方が行なっているコーチング名の一つに

 

メンターコーチン

 

と言うものがあります。

 

コーチングだけでは、結果に到達できないと判断した時には、行動や考え方に対して質問されたら何かしらの提案を行なって行く手法。

 

コーチは、基本的に解決するのは自分と言うスタンスなので、助言は行いません。

 

あくまでも、自分の中にあるものを引き出すのがコーチングなんです。

 

航空自衛隊パイロット教育で行われていたある制度

これまた、自分の経験で申し訳ないですが、このこともお話ししておきます。

 

徒弟制度

まずは、その意味について以下のリンク先を参照してみてください。

 

徒弟制度(とていせいど)とは - コトバンク

 

昔の職人さんって、技術を伝承させるためにしっかりとした仕組みを作っていました。

 

日本では丁稚奉公ですね。

 

対番制度

対番で検索するとこんな記事が見つかりました。おそらく私の先輩にあたる人だと思いますが、リンクさせておきます。

 

大空を目指した男たち

 

対番制度とは、徒弟制度や丁稚とは若干異なるのですが、今でも防衛大学校や航空学生ではるづいている、教育システムの一つです。

 

新入隊員1名または2名が指定された先輩とペアになります。

 

ペアというと聞こえがいいですが、この関係が厳しいのです。

 

先輩は、この後輩の生活指導や心構えなどを教える義務があります。

 

また、後輩はその教えをしっかりと受け止めて実践していかなくてはなりません。

 

リンク先の例でも載っていましたが、日々の生活で対番ではない先輩から指導されたとします。

 

そうすると、その先輩が「対番にもこの件を報告しておけ!」

 

というんですね〜

 

そして、恐る恐る対番の先輩のところに行くと、また指導されたりするんです。

 

一粒で二度美味しくない、そんな生活を送るんですよ。

 

それで、二度美味しくないのは嫌だから報告しないでいたら、さらにことは悪い方向に進み、指導してくれた先輩から「お前、対番に報告したのか?」と詰問されて、再度怒られるんですね。

 

一粒で三度美味しくないことになります。

 

ということで、対番制度が自衛隊というよりも上下関係のあり方をみっちりと教えてくれました。

 

これで、かなり精神力が鍛えられます!

 

もし、対番制度が無くなったら

想像したくありませんが、かなりお利口さんのパイロットが育つはずです。

 

普段は、ものすごく能力が高い、素晴らしい人材が多く輩出されると思いますが、一方では、激変する状況に対応できるかどうか疑問です。

 

先ほどの対番制度だったり、先輩の指導は正直言って理不尽の塊でした。

 

理不尽を学ぶ

理不尽だ!と常日頃思って、不満があった新入隊員時代でしたが、今となっては良い教育をしてくれた、と思っています。

 

それは、この世の中は「理不尽」なのが常だから。

 

理屈はあるが、その理屈を作っているのは感情ある世の先人たち。

 

一人一人感情も性格も違うので、理屈も人それぞれ。

 

自分にとって考え方を異とする人もいるでしょう。

 

でも、ここでその世界の縮図を学ぶことは今となっては良い経験でした。

 

だって、自衛官の相手は、自国の人ではないから!!

 

この辺の話は、後日違う記事で書いてみます。

 

レジリエンスを垣間見る高梨選手の一言

 

さて、今回の主役である高梨沙羅選手の話に戻ります。

 

レジリエンス(折れない心)

 

心理が「折れない心」を身につける一つの要素になっています。

 

このことは以前お話ししました。

 

rescuej.hatenablog.com

 

心理の中で重要な一つが、物事の捉え方です。

 

簡単にいうと、どんな事象でも前向きに捉えることができれば、すべての経験を自分の成長に利用することができるようになります。

 

この考え方、聞こえはいいですが学んでみると身につけることも簡単です。

 

ただ、自分の思考の癖を客観的に把握して、見つめ直す作業が必要ですので一人ではできません。

 

誰かコーチをつける必要があります。

 

今回、高梨選手が大記録を達成したというニュースをテレビで見た後、ネットで見つけた記事を読んで、高梨選手の強さの源泉を垣間見ました。

 

彼女の強さは、その前向きな思考。ポジティブな思考が彼女の強さの秘密ですね。

 

ポジテイブな発言が出るということが、ポジティブな心理状態を維持している。

 

そして、大会では結果を出し続けている。

 

高梨選手の一言

 

ようやくここまでたどり着きました^^;

 

ここで、記事はリンクしているのですがその発言を抜粋します。

 

=ストーリー=

韓国での試合を終え、仁川空港から成田行きの飛行機に乗り込んだ高梨選手。

乗り込んでもなかなか出発しない。

どうやら、強風により離陸が遅れる模様。

一度航空機を降り、再度飛行機に乗り出発。

今度は、成田空港で着陸順番待ち。

結果的に、この近距離にも関わらず予定の7時間遅れで日本に到着

そして、帰国後のインタビューに高梨沙羅選手が答え内容が以下のとおり。

予定では12時に到着だったが、着いたのは19時過ぎ。飛行機で2時間ほどしか寝ておらずやや眠たそうな高梨だったが、堂々と「屋外競技なので、風に待たされるのは慣れてます」と言い切り、笑顔でトラブルを振り返った。指導してくれる中学校の先生も、お前は精神的に弱い、とは言ってくれるものの

 

高梨沙羅選手のセンスある一言

 

自分自身も競技では風を待って飛び出す。

 

今回の飛行機の遅れを自分の競技に比喩して表現して、しかも笑顔でトラブルを振り返ったとあります。

 

この余裕、素晴らしいですね。

 

高梨選手が強いはずです。

 

結果を出す前向きな思考 

折れない心 心理をお話ししてきましたが、前向きな考え方を身につければすべての人が成功するという方程式はありません。

 

ただ、成功している人は前向きな思考を持っているという、相関関係があります。

 

前向きな思考を持って、日々の生活を送ることによって、行動が前向きになり、不幸も自分の成長材料に変えていくことができるようになります。

 

折れない心は、この結果を出す前向きな思考を元に考えられています。

 

皆さんも、あらゆる分野で自分を成長させていこうと思っていましたら、結果を出してくれるコーチ、メンターを見つけて、自分の内面を見つめなおし、積極的な思考へ舵を切って見てはどうですか。 

www.daily.co.jp

折れない心 番外編 レスキューパイロットの思い その①

 

 

 

山岳遭難でのヘリゴブター救助費用が有料化


以前から注目していた、埼玉県における山岳遭難での対応について、自民党県議団が条例案を提出するそうです。

sp.yomiuri.co.jp

公的団体がこの条例案を提出するにあたり、通らなくてはいけない役所が有りますが、どこかわかりますか?

 

国土交通省です。

 

航空機を使用するすべての規則は、この省で管轄しています。昔は運輸省と呼ばれていましたが、省庁合併で建設省と合体しました。

 

まだ、条例が可決したわけでは有りませんが、国土交通省が有料での捜索救助を容認したと報道されています。

 

でも、安心してください。

 

有料になったのは、ある部分だけです。

 

その部分とは、

 

燃料代です。

 

遭難場所が明確で、1時間以内で救出されたとして数万円で済むと、試算されています。

 

自衛隊の災害救助

私も、災害派遣で捜索救助の任務の後、報告文書を作っていたことがあるのですが、そこには燃料代も報告するようになっていました。


今回の任務でどれほどの費用がかかったか、記録を残していましたね。

 

自衛隊で使用している燃料代ってその時に初めて知りました。

意外と安い?

1リットルあたり、50円代でした!

これ、税金がかからないんですよ。

 

通常は1リットルあたり、20ー30円ほどかかるようですが、会計担当でないので詳しいことまではわかりません。

 

ざっくり計算

リッター60円として税金が30円、これに消費税を入れて100円としましょう。

 

県が保有しているヘリの燃費の詳細がわかりませんが、経験値的に1時間で600リットルとします。


もし、捜索救出で1時間で終えたとしたら、

600リットル*100円=6万円

となりますね。誤差があるので目安です。

6万円で命が助かり、ヘリゴブターに乗れるとしたら安いものです。(ちょっと不謹慎?)

 

自民党県議団の思い

でも、埼玉の自民党県議団はこの有料化の目的はお金をとることではないんですね。

 

登山をするにあたり、きちんと準備してほしいと思っています。

 

通常、登山計画を出し保険に入って登るのが推奨されてます。

 

まぁ、面倒くさくて登る人が遭難しやすいのも事実。

これを機に無謀な登山はしないようにして欲しいです。

 

 

自衛隊の災害救助部隊

航空自衛隊 航空救難団

特に航空自衛隊の救難部隊は、日本中どこでも救助に行きます。


海、山、都市部、いつでも対応できるように準備しています。

特に、夜間で遠距離の任務は航空自衛隊でしかできないことが多いですね。

那覇の部隊のみんな、いつもありがとうございます😊

 

レスキューパイロットの思い

それで、自衛官が救助に行く時にどのような思いでいるか、今回紹介します。

 

助けたい

 

ただその想いだけです。

 

私利私欲が存在しないんです。

 

ただ、欲があるといえば有ります。

 

レスキューパイロットの欲

 

それは、

 

県の防災ヘリや海上保安庁ヘリを出すくらいなら、俺らにやらせてくれ!必ず見つけて救出して見せるのに!
という欲です。

 

遭難情報が入ってきて、呼集され、出動する準備を整えていても、他機関で十分と判断されたら要請が来ません。

 

そう、要請が来ないと動けないんです!

 

深夜まで待機してて、結局要請が来なかった時はガッカリ(これも不謹慎?でも本音。)
お役所仕事的にいうと、他の省庁や地方自治体でできることは、責任を持ってやれ!という感じですかね^^;

 

長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

 

引き続き、他のページでは「折れない心セミナー」を企画しています。折れない心のページにも遊びに来てください!

【4名限定】第4回 《折れない心》セミナー 名古屋(栄) 平成29年開塾 第4回 事前イベント



折れない心 番外編 元空自パイロットが思う政府専用機の意味

 

 

政府専用機って、二機も必要なの?

(時間のない方は読まないでください)

 

昨日、安倍首相がトランプ大統領と初の日米首脳会談を行うためアメリカへ旅立ったニュースをやっていました。

 

日米外交も気になるところですが、後ろに写っていた政府専用機に注目しちゃいます。

 

・運行するスタッフ(もちろん航空自衛官)

 

・間も無く退役する、B-747

 

 

クェートからの帰国時に政府専用機を利用させてもらったことがあるので、その威力は抜群です。

だって、見知らぬ空港に日の丸がついた飛行機と、日本人スタッフ!(しつこいようですか、皆航空自衛官)安心する以外することはなかったですよ(^^)

 

今回も、私が購読しているメルマガで、日米首脳会談についての記事が書かれていましたので、少し長くなりますが転載します。

 

あっ、冒頭のコメントは実家の母の純粋な気持ちらしいです。

メルマガの紹介

安倍総理は、トランプとゴルフをしながら、何を話すべきか?

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

安倍総理、間もなくトランプさんに会うのですね。

別荘で、ゴルフをするとか。

それで批判する人がいますが、わけわかりません。

オバマさん、初めて安倍総理に会ったとき、1時間だけしか時
間をとらなかった。

とてもビジネスライクで、態度も冷たかったといいます。

一方、オバマさんは、初めて習近平と会った時、計8時間も会
談した。

2013年当時、オバマが安倍さんを冷遇し、習近平を重視して
いたことは明らかです。

トランプさんは、「別荘でゴルフをしよう」という。

これは、日本と安倍総理を重視しているからに決まっています。

今回は、トランプと会う際の注意点を考えてみましょう。

安倍総理がいうべき、たった一つの言葉

まず、「安倍総理訪米の目的」を考えてみましょう。

国益には、主に「経済」(金儲け)と「安全保障」の二つがある。

経済に関して、日本は、アメリカに何も望んでいません。

逆に、アメリカが日本に望むことがある。

2016年の日米貿易、アメリカ商務省によると、日本の黒字は
689億ドル(約7兆7000億円)だったそうです。

トランプさんは、この「貿易不均衡」が気に食わない。

一方、「安保」では、日本の国益が大いにあります。

中国は、「日本には、尖閣だけでなく沖縄の領有権もない!」
と宣言している。

(●必読完全証拠はこちら↓
https://jp.sputniknews.com/japanese.ru…/2012_11_15/94728921/ )

日米同盟が弱体化すれば、中国は即座に尖閣を奪うことでしょう。

だから、日本は、アメリカの大統領がどんな人であれ、「日米同
盟」を強化していかなければならない。

要するに、安倍総理訪米、唯一の目的はこれなのです。

「日米同盟は強固なので、尖閣を奪うのは難しいな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
習近平に「思わせる」こと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幸いマティス国防長官も、ティラーソン国務長官

尖閣日米安保の適用範囲である」

と断言しています。

それで、中国政府は激怒している。

日本は、油断することなく、さらに日米同盟を強化していかな
ければならない。

どうやって?

安倍さんが、トランプの望みを支持し、サポートする意志があ
ることを伝えることで。

総理は、いうべきです。

「私は、『アメリカを再び偉大な国にする!』というあなたの

方針を絶対的に支持します。

日本は、アメリカが世界のリーダーでいつづけることを心から
願っています」

すると、トランプは、「なぜだい?」と聞くかもしれませんし、
聞かないかもしれません。

しかし、「お世辞ではない」ことを証明する、論理が必要にな
ります。

「もし、アメリカが世界のリーダーでなくなれば、明らかに中
国が覇権国家になるでしょう。

日本は、尖閣だけでなく沖縄も奪われる。

私の老後も、悲惨なものになるでしょう・・・」

これでトランプは、「そうか。中国の天下になったらシンゾー
の老後は真っ暗だよな」と思うことでしょう。

つまり、「ただのお世辞じゃないな」と。

その上で、

「私は、アメリカが世界のリーダーでいつづけるために、でき
るかぎりサポートするつもりです。

できることもできないこともありますが、私と日本が

『いつもあなたとアメリカの味方』

であることを、忘れないでください」

▼大切なのは、「大戦略レベル」での「一致」

これは何でしょうか?

日米間にも、いろいろ問題があります。

しかし、「大戦略レベルの一致」があれば、他の問題は小さく
なるのです。

たとえば、オバマさん。

既述のように、2013年は、安倍さんにとても冷淡だった。

しかし、2014年3月のクリミア併合以降、日米関係は改善された。

これは、「米欧日で、ロシアを追いこむ」という戦略で、日本
が必要になったからです。

靖国参拝問題」は、忘れ去られました。

2015年3月の「AIIB事件」後、日米関係はさらに大きく改善され
ました。

ボンヤリ者のオバマさんですら、「最大の脅威は中国」である
ことに気がついた。

そして、「AIIB」に参加せず、日米関係を「希望の同盟」と
よぶ安倍さんの重要性がわかった。

ここにいたって日米は「大戦略レベルで一体化」したのです。

トランプが、最初から日本に優しいのも、そういう理由です。

▼「TPP参加」を説得するな!

大戦略レベル」で意見が一致すれば、他の問題は小さくなる。

それでも、他の注意点もあります。

たとえば、「TPP参加を説得するな」。

皆さんご存知のように、トランプさんは、大統領に就任すると、
即座に「TPP離脱」を決めました。

「公約」を見事に守ったのです。

日本政府の中には、「TPPに参加するようトランプを説得しろ!」
という人がいます。

これは、要するに「アメリカ国民との約束を破るよう説得しろ!」
といっているのです。

もっといえば、「国民を裏切るよう説得しろ!」と。

トランプさんから見れば、こんな「うざったい」ことはないでし
ょう。

是非やめていただきたい。

「TPPは、対中国で大事なのだ!」と主張する人もいます。

そうかもしれません。

実際、中国はTPPに強く反対していました。

しかし、「対中国」は、

1、日米同盟をさらに強固にすること

2、インドとの関係を、さらに強固にすること

3、ロシアと和解し、中ロ関係を弱体化させること

4、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、台湾などとの
関係をさらに強固にすること

で十分です。

わざわざややこしい「TPP」にこだわる必要はないのです。

▼「陽」のトランプには、「陰」で

覇権国家の大統領、大富豪で女好きのトランプさん。

いかにも「陽」な人です。

一方、美人で寡黙なメラニア夫人は、「陰」ですね。

お気に入りの娘イヴァンカさんも、「陰」です。

最近、トランプさんとあったイギリスのメイ首相も「陰」です。

ああいう強い「陽」の人に、

「自分もまけずに『陽』でいこう!」

と決意すれば、ケンカになります。

安倍総理は、常に穏やかに、トランプさんの話によく耳を傾け、

ある面「大和撫子」のように、アメリカ大統領を取り込んでい
ただきたいと思います。

老子はいいます。

<善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不與。善用人者爲之下。
是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。古之極。>

<優れた武士は威圧しない。

秀でた戦士は怒らない。

よく勝つ者は争わない。

上手に人を使える人は、へりくだることができる。

これが争わず、人の力を用いる「天の采配」。

いにしえから伝わるタオの極意だ。>

日米首脳会談が大成功し、

日本国がますます安全になることを祈ります

 

折れない心 健康編 その①将来不安の解消手段

最良の保険とは

将来の不安を解消手段は、年金増額、保険内容充実、防衛費増額、社会福祉増額ではなく、〇〇の維持

 


先日、ある社長に誘われて勉強会に行った時に、遺族年金が題目で保険の大事さを学んだのですが、MCの元大手企業社員だった方が言われた一言が本質をついていました。

 

 

健康の維持」が最良の保険

 

 がん治療薬 ー オプジーボ

1月31日(火)の産経新聞朝刊によると、ガン治療薬(オプジーボ)が明日2月1日から薬価改定により、73万円→36万5千円になるともことです。

 

初めて聞いた、話でしたので少し調べるとこのガン治療薬の効果は高いらしく、今後も多くの患者さんに使用されることが見込まれるそうです。

 

ただ、そこに問題点があり、その背景にある記事を見つけたので紹介します。

 

(以下、YOMIURI ONLINE yomiDr(2016.11.1)から引用)


オプジーボは日本の小野薬品工業が開発した。2014年の皮膚がんに続き、15年12月に肺がんで保険適用された。

 

肺がんの場合、体重60キロの患者が1年間使うと約3500万円かかる。年40兆円超の医療費をさらに増大させて公的医療保険に打撃を与える、と関係者の懸念は強い。

 

【この薬、本当にそんなに高いの?】

 

イギリス、アメリカでの同薬価格は、今回の改定金額である36万5千円よりも低いとの記事も産経に書いてあり、日本の薬が高額であったことが保険医療財源を圧迫するとのことでした。


ただ、この薬が高額になった理由は、日本が開発した薬の効果が認められて、他国製薬会社がその価値に追随して開発したことにより、海外での薬価が低減して開発できたらしいです。

 

 それでも、1回に数十万する薬を効果が出るまで使用すると数百万の治療費がかかります。そこで頭をよぎるのが、

 

【将来の不安】

 

私の身の回りに、抗がん剤を使用していた方がいないので実感がないのですが、こんな薬を使うのだったらしっかりと保険に入らなければ、将来不安ですよね・・・・・

 

 日本には健康保険制度がありますのでそこまで心配するに及びません。

 

高額療養費で月8万円程度の負担で治療が受けられるのです。家族で合算できるのも知っておくといいでしょう。

 

一度は医療費を払って還付される制度なので、当初は支払いが必要ですが貸付制度もあるのでそれらを利用すれば、手元に現金がなくてもなんとかなりそうです。(全国健康保険協会HP調べによる。)

 

【これらの財源は、現役世代の社会保険料納税です】

 

 誤解のないように書こうとは思うのですが、患者さんに薬を使うなということが目的ではありません。

 

私たちが、気軽に病院で薬を購入(自治体によっては子どもの医療費を無料化)できるのは、社会保険料などを納めているからです。

 

でも、我々が払っている以上に実際の薬代は高額であり、医者にかかればかかるほど自分たちの首を絞める結果になるのですね。

 

=====結論=====

 

 話が長くなりましたが、いちばんの保険は健康ですね。

 

薬にかかるだけの医療費を日々の健康を増進することに使う方が、より明るい社会になると信じています。
 
 これは、心の医療にも言えることです。

心の医療は、単に厳しさで心を強くするだけではなく、心にかかる負担を取り除き、軽減させることも重要です。

 

趣味である、スポーツ、音楽鑑賞、読書に時間を費やしたり、友達との旅行、食事会などで日々の煩わしさから環境を変える。

 

そんなことの繰り返しで心のバランスをとっていく方が、将来にもつながる活動になると思います。

 

※引き続き、折れない心セミナーも開催しますので興味のある方は聴きに来てください。